戻れない場所

〔３年前、雪が積もったときの写真・・ここからの眺めが好きでした〕

＊＊久しぶりの更新です。きっとこれが最後になると思います。＊＊

きのう日帰りで水俣に行き、残してあった荷物を取ってきました。12月9日に水俣を離れる時点では、体調が悪くなかったらこの３連休は２泊３日で水俣に滞在して、掃除や片付けも完璧に終わらせようと思っていました。

でも日にちが近づくにつれ、そういうことをしたら余計に猫たちとの別れが辛くなると思い、掃除などは大家さんに頼んで日帰りで戻ることにしたのです。

〔これは昨年の今ごろ撮ったもの・・一面の霜景色です〕

新しい生活を始めて２週間、今でもまだ猫たちのことを思うと泣いてしまいます。家に１人でいるときはいいのですが、通勤時などにふとしたはずみで思い出して、涙があふれそうになって困ることもしばしばです。

でも新しいブログにはそういうことは書かないようにしているので、自分が置き去りにした猫たちのこともすぐに忘れて、新しい生活に馴染んでいるように思われると思いますが・・

こっちのブログでは弱さや暗さを書くことも多かったのですが、新しいブログでは読む人が不快にならないよう、前向きな部分を主に書いていこうと思っているのです。といっても、しばらくしたら考えが変わっているかもしれないけれど・・

〔ちょっと目線の高さが違うけど、初夏のころ撮ったもの〕

きのうは４時間ほど滞在したのですが、その間にモコとプチとリンには会うことができました。会うと別れが辛くなるけど元気な姿は見たいという複雑な想いでしたが、３匹とも元気だったので会えてよかったと思っています。

モコはわたしのことをちゃんと覚えているけど、元々エサを食べるとき以外家に入ってこない猫だったから、わたしに対して特別な反応はなく、プチは何となく覚えているけれど・・といった様子で、エサを食べるとすぐ現在の寝床に帰って行き、この２匹については会えてよかったと思えたのですが・・

でもリンは違いました。わたしの姿を見つけると鳴きながら駆け寄ってきて、エサを食べた後もわたしのそばから離れようとしません。そんな態度のリンを見るのは初めてて、人目もはばからず外で泣いてしまいました。

できることなら連れて帰りたいと強く想って、それからしばらくいろんな方法を考えたけど結論は同じ。少々無理をしてペット可のアパートを借りても、１人暮らしで仕事にも行って実家の母の面倒も見て・・となると、猫と過ごせる時間はほんのわずか。そんな状況で連れて行っても、きっと猫は幸せではないと思うのです。それがわたしの出した結論でした。

それをリンにわかってもらうしかないと思ったので、リンを抱きかかえておでこを合わせ思念で話しかけました。するとそれまでわたしのそばから離れなかったリンが、スッと離れていったのです。もちろんただの偶然かもしれません。でもリンのこの態度で少しだけ気が楽になりました。

それから実家までの２時間、ずっと涙があふれて止まりませんでした。泣きながら運転するとコンタクトがずれたりして危ないのですが、家に帰ったら母がいるから思いっきり泣けないし、この２週間こらえていたものが一気にあふれ出したという感じでした。

どんなに泣いても猫たちの状況が変わるわけではないし、わたしのしたことが許されるわけではないこともわかっています。毎朝遠くから猫たちの幸せを祈って過ごしていくつもりです。